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Rock It !インタビュー with オスカー

※今回はRock It!編集者様とカメラマン様の許可を得てシェアします。

許可なしでの転載はお控え願います。

 

※I've got permition from Rock It! Magazine and photographer,

Please don't copy this without permition.

Big thanks to Jürgen Will !!

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2月15日、ハンマーフォールがLudwigsburgのMHPアリーナの地に奮い立った時、世界はまだ秩序があり、ほんの数日後に何が起こるか誰も推測できなかった。ほとんどの出演者にとって、コロナウィルスでロックダウンする前での最後のHeavy Metalのショウになった。そして今、"Live Against The World"が後世の為にリリースされ、絶対的なトップフォームでHammerFallを見せつけた。私達はギタリストのオスカードロニャックと晴れた寒い冬の日の思い出を思い出した。

Interviewer(以下I):オスカー、最近はどのようにお過ごしですか?

Oscar(以下O):愛犬のBellaが7時少し前に俺を起こして、外に出て何かしたがってさ。おかげで俺は早起きになって、計画的にスタジオで色々出来る様になったんだ。

I:最近のコロナの状況について、自身に何か変化がありましたか?


 

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photo by Picwish

O:毎日の生活はそんなに変わってないよ。俺は常に衛生には気を使ってきたし、いつも手の消毒剤を使ってた、例えばフェスなんかではね。重要ポイントとしてはライブで演奏したり、コンサートに参加したりできないことだよ。まれに外出したりする以外はツアーの合間は家にいたしね。今はもっと沢山家にいるし、素晴らしい夏を過ごしたよ。以前よりも家族や友達と過ごす時間が通常よりも長くなったよ。とにかく、世界的大流行が起こる前にヨーロッパのツアーを終えられて俺たちはラッキーだったんだ。別にパニックにもならなかったし、ただ毎日を楽しんでた。俺たちがルールに従ってやっていればこの感染症大流行も乗り越えられると信じているよ。

I:感染症が大流行して、殆どの国がロックダウンを開始しだした時、スウェーデンでは比較的正常に物事が動いており、あまり多くの制限がありませんでした。このウィルスが私達の生活を変えるということにいつ頃気付きましたか?

O:実は始めはどれだけ長く俺たちに付き纏うのか、分からなかったんだ。このウィルスは危険だから気をつけていて、沢山の人に感染して死に追い詰めるっていうのは分かっていたんだけど、夏の間には元の状態に戻るだろうと想定していたよ。スウェーデンの政府は『禁止』ではなく『勧告』をしていたんだ。彼ら政府は社会生活を完全に封鎖して、レストランなどを閉めるようお願いをした。しかし、企業はディスタンスルールを導入したたりしたけど、従業員を直接会社に行かせた。

 

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photo by Picwish

I:突然、トイレットペーパーも不足しましたね!

O:全く馬鹿げているけど、スウェーデンも影響受けたよ。もちろん皆、国外で何が起きてるかは分かってたんだ。一部のギャングな奴らは最後のトイレットペーパーを巡って争ってたよ。だからスーパーマーケットはいつも売り切れさ。部屋がトイレットペーパーでいっぱいって世帯もあっただろうね。よく、米やヌードルなどが数日間なかったって時もあった。でも常に補充されるから、一時期のパニックとヒステリーであるってことに皆すぐに気づいたんだ。

 

I:あなたはこの時期にまたクリエイティブなこと、毎週土曜にInstagramのアカウントでカラオケナイトをしていますね。ビールを開けたりと、とてもナチュラルでリラックスしたりして、あなたが皆に楽しませています。人生を楽しむ秘訣はありますか?

O:色々あるよ!俺にとっては俺自身を表現するための新しい方法だし、家にいることを余儀なくされてる間を楽しんでるよ。カラオケは大好きで数年間、個人的にもやってた。特に年末はね。俺はこの期間、常にスタジオにいて、立てなくなるくらいまでカラオケで歌ってるんだ。ある時点で俺が退屈した時から、数年間決めてる儀式なんだ。最初はおれもやりたがってなかったけど、俺の妻のオリビアはついにライブストリームのアイデアを出した。俺の歌を聞きたい人なんていないと思ってた。でもとても楽しくてどんどん(時間も)長くなっていった。土曜の夜の欠かせないことになったよね。

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I:見ていてとても楽しいですよ。この期間の面白い話はありますか?


O:俺の息子のエイドリアンが、子供用のギターを持ってジャンプしたりして、画面に入ってくるようになったんだ。彼は'Balls To The Wall'にハマって、俺にずっと聞いてくるんだ。彼が俺と一緒に楽しんだりその曲を愛したりしてくれるのはとても誇らしいよ。土曜の夜を楽しみにしてくれるリスナーも沢山いるんだ。その中には例えばロシア人とかいる。俺の歌のリストはいつも俺が100%歌いたい曲を採用しているから、常にリスナーからの提案に基づいて歌リストができてるんだ。この数週間、自分の声について色々学んだよ。酔っ払ってる時は歌のテクニックさえ気にしてないけどね。一番難しいのは、例えばW.A.S.Pの曲なんだ。ブラッキーの歌はずっと高いから、

photo by Lukas Stumpf 

その後は声がほとんど出なくなってしまうからね。彼の曲を歌うのは例えばなんの問題もないKing Diamondの曲を歌うのよりもはるかに難しいよ。でも、何十年もの間彼の歌を歌ってる。自分でジャッジするのはおかしいよね。あとで自分で見直してみて、熱中してたから完璧にうまく歌えてるって思ってたんだって思った、全く酷いよ、ははは

I:暫く世のバンドは座席を用意して、限られた観衆、車内やビーチチェアの前などで、ライブ配信をして演奏しています。それについてはどうですか?特にずっとそれをすべきなのでしょうか。

 

O:ほんと酷いと思う、これは今だけの一時的なやり方でしかないと思うよ。Heavy Metalのコンサートは観客の雰囲気で活きてくるんだよ。現実的に考えて、(ライブに)来てくれる人の事を考えると当面の間はライブはしたくないよ。Destractionの座席ありのライブを写真で見たけど本当に奇妙だった。もちろん、立っているよりも座ってる方がいいってお客さんも居ると思う。バンドとしてステージ上で同じ楽しみを得られるとは思えないんだ。この状況下では永久にライブができるイメージが湧かないよ。メタルは座って隣の人と話したりしながら、バックミュージックでかかるようなぼんやり聞く音楽じゃないんだよ。ライブ配信のオファーもあったけど、今は皆やってるから俺たちは断ったんだ。何か特別な事をしないといけないんだろうけど、この期間、ファンは飽和状態だしね。だからオファーは減ってったよ。Dream EvilのStudio Fredmanでのライブ配信は見たよ。あれは、よりリハーサルに近いようなものだったね。とても良い音だった。でも俺たちはそういったことはしないと決めたんだ。もし俺たちのそういった姿が見たいならフルセットで巨大な観衆の前でやった"Live Against The World"で見れるよ。

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I: "Live Against The World"は今年の2月15日のルートヴィヒスブルク公演を不朽なものにしました。この日のことを憶えていますか?

 

O:俺はこの日のために全て調整してきたし、考えられるあらゆる準備をしてきた。2週間前、ショウの後、ワインは最大でもグラスの半分までにしていて、いかなるパーティも控えていたんだ。ルートヴィヒスブルク公演の後はやり過ぎなかったよ。でもビールはいつも通り数本飲んでたよ。重要なのは俺にとってその日は俺のパフォーマンスは完璧だったってことさ。ツアーの中盤だったことも良かったし、俺たちはよくリハーサルをするから、燃え尽き症候群にもならなかったしね。そのほか、やったこと無かったり、長い間やってなかった曲もセットリストに入っていたしね。レコーディングの時は所定の位置にいて、俺たちは集中していて、他に何も出来なかったからね。ショウの後、俺はとても満たされて、自分に言ったんだ,"これ以上ないくらいに良くやった"と。振り返ってみたら、ちょっと2点だけやり直さないといけなかった。その時は不安すぎたのか、ポンタスの音と同期していなかったんだ。結局、100%完璧なライブにしないといけないことはないってことなんだ。もしスタジオアルバムを聴くべきって人がいるなら。でも正直、バンドとしてこれ以上ないくらい良い音を鳴らしてるよ。

 

I:なぜルートヴィヒスブルクを予め選んだのですか?なぜロケーションを初めて演奏する場所で新テリトリーの場所、MHPアリーナにしたのですか?

 

photo by Lukas Stumpf 

O:いろいろだね。言ってきたように巨大な箱だったって理由も含まれてるよ。でも信頼できる親密性があって、観客にかなり近づくことができるんだ。でもそれはルートヴィヒスブルクの街自体とも関係があるんだ。俺たちがキャリアの始めに忘れられないライブをしたRockfabrik(ルートヴィヒスブルクにあるライブハウス)とも関係しているんだ。アフターショーパーティのためにそこにも行ったよ。Rockfabrikが閉店を余儀なくされるのを聞いたのはショックだったな。

 

I: Ravenとのツアーであなたと初めて会いましたね。ショウの後、StormwitchのAndyからあなたを紹介されました。

 

O:憶えてるよ!ヨアキムと俺は恐れ多くて固まってしまったよ。だから、ドイツっていうこと、またルートヴィヒスブルクって街で録音したというのは何か意味があったんだ。正解だったと思うよ。過去にリリースされたライブ映像は二つともスウェーデンで録音されたんだ。本当に初日からの忠実で誠実なファンがいる、ドイツの録音を不滅にし遅れてた。23年間ずっとやり続けていたけど、俺たちのキャリアはドイツから始まったんだ。だからそれを優先したんだ。

 

I:このツアーではホールからアリーナへと大胆な一歩を踏み出しました。満員で、あなた達にとって最高の観客のヘッドライナーツアーになり、成功しました。当初はリスクが大きすぎなかったのですか?

 

O:リスキーだったし、チケットを売る前に決めないといけなかった。正直言って俺はこの事に関しては保守的で無難にしたいと思ってたよ。でも一方でヨアキムは常に次のステップを念頭においていて、リスクをはるかに恐れていない先見の明のある人だ。彼は違うカテゴリーで物を考えていて、ブッキング代理人と一緒にこのことを決めたんだよ。始めに販売前の(チケットの)予約の数字が届いたとき、俺たちは間違っていなかったって思ったよ。

 

I:シュトゥットガルト/ルートヴィヒスブルクで、貴方達はここ数年では2000人、今や3500人以上集められます。この大きな飛躍を説明してもらえますか?

 

O:南ドイツは、俺たちにとっていつも本拠地だけど、合理的に説明はできないよ。たしかにファンは俺達の一貫性やアルバムの品質を高評価してくれる。"Dominion"は至る所で素晴らしいフィードバックを貰ってるし、たしかに貢献してるようだった。またファンはハンマーフォールのショウで高い期待が満たされることも分かってるんだ。楽しんでもらえたと思うし、ステージ上と同じように楽しんでくれたと思う。

 

I:今回はSerious Black とBattle Beastがサポートで、毎回強力なサポートバンドがツアーに帯同していますが、パーフェクトな組み合わせですね?

 

O:そうなんだよ!Serious Blackとは以前一緒に回ったことがあるけど、Battle Beastは今回初めてで、若い世代のメタルファンにアピールする若いバンドさ。更に彼らには良いボーカリストがいる。またそのNooraとのデュエットの曲をライブでやる機会があったんだ。俺たちにとってwin-winだし、ファンにとってもまた特別なフューチャリングになったんじゃないかな。

 

I:セットリストも十分に特別ですね。以前では(ライブでは)見た事ない曲や、暫く聴いてない曲でいっぱいですね。

 

O:今回のツアーを不滅のものにしたかったからって理由もある。リハーサルをした時に俺達のセットリストは各アルバムから少なくとも1曲ずつある事に気づいたんだ、事前に意識して組んだのではないのにだよ。結局俺たちは新しい曲、古い曲、レアな曲を混合させてカラフルにしたんだ。かなりサプライズすぎる程になったよ。例えば、'Natural High'は本当に演奏したかったんだ、大好きだからね。'Keep The Flame Burning',も同じように大好きな曲さ。'Redemption' については全員賛成で、素晴らしいアイデアだと思ったよ。前回ライブでやったっきりだったしね。

 

I: 'Redemption' は、一番低評価されたアルバムInfectedからの曲ですね?

 

O:そうだと思う。あのアルバムはあまりに多くの批判を受けたし、評価に値してないようだった。アルバムにたくさん強力な曲が入っていてもダメなんだ。俺は"No Sacrifice, No Victory" が一番強力なアルバムだと思ってる。少なくとも個人的には3位以内にはね。全てのファンは俺たちを分かってるはずだけどね。でもそれも理解できるんだ、俺も自分が大好きなバンドについてよくわからないことが起こるんだ。でもだいぶ後でそのアルバムに感謝することになった。例えば、10代の頃、俺はEuropeが嫌いだった。なぜかというと彼らはとても有名だったからね。そしたらJesperが俺に"Prisoners In Paradise"をライブで見るように説得したんだ。それ以降、俺は彼らについてネガティブな発言はしなくなった、素晴らしいバンドさ。

 

I: "Renegade"の20周年を今回のツアーでお祝いしましたね。素晴らしい、誇らしいメドレーでした。でも一曲を丸々やりたいとは思いませんか?

 

O:その話持ち出すかぁ(笑)実は俺はずっとメドレーが嫌で、何年もの間『メドレーはやらない』って信念を持って言ってたんだ。Acceptは'Restless & Wild' と'Son Of A Bitch'を丸々やってたんどけど、突然良い部分がなくなったんだ。そんなのヤダよね。だからハンマーフォールでは、ヨアキムを暫く休ませるために楽器だけのメドレーをした。それからアルバムの記念が何度もやってくるし、俺達の目録は長年演奏するごとに成長する。暫くはそのテーマで行こうと思うし、それで部分部分を作ってくよ。

 

I: "Dominion"発売から一年が経過しました。最後の義務的な質問:今、続けて何かに取り掛かっているんでしょうか?

 

O:実は既にかなり進んでるよ、前回のツアーから曲を書き始めてたからね。一つはルートヴィヒスクブルで書かれたから仮のタイトルは"ルートヴィヒスクブル"さ。もう一つはSabatonとの北米ツアー中に書かれたものさ。ヨアキムは4カ月間、新曲に取り組んでいて、スタジオに入る前に作詞作曲の部分の最終段階でアプローチする予定さ。

 

interview by Markus Wosgien

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