ヨアキム with Pure Grain Audio
ハンマーフォールの活動が停止していた時のヨアキムの過ごし方
....HammerFallは1993年に音楽業界に出没、パワーメタルの最大手の一つとなる。ツアーに専念して献身な姿勢を保ち、ファンの大好きなメタルはメロディックなメタルになっていき、バンドは世界中の観客の前で演奏する。20年以上パフォーマンスした後の10枚目のアルバム、そして11枚目を解き放つ準備に入った。8月16日発売のNapalm
Recordsからの新作"Dominion"だ。私達はHammerFallのボーカリストJoacim Cansとアルバムについて話した。
彼らの見通しはどうなのか、変化した製造過程、ツアーや、人生においても聞いてみた。
-Dominionは今月発売ですね。リリースにおいてどのような気持ちですか?
Joacim:めっちゃファンからのフィードバックが気になるね。このアルバムを1年半以上扱ってきたけど、最終ミックスが終わったのが3月だ。 俺にとっては"あれ?まだリリースしてなかったの?"って感じさ(笑)だから、世の中にアルバムを聞いてもらうために待機しているのが奇妙なんだ。でもとてもハッピーだし、ファンが気に入ってくれるだろうからとてもポジティブなんだ。それからハンマーフォールはバンドとして新たな扉を開けるんだろうな。
-なるほど。シングル"(We Make) Sweden Rock.”は既にリリースされてますが、それに対する反応はどうですか?
J:グレイトだよ。この曲は60年代後半に始まったSwedish heavy metal ムーブメントへのトリビュート曲なんだ。でもスウェーデン以外の人もこの曲の背景を理解してくれてるんだ。この曲をリリースした時からライブで演奏してるよ。メキシコやスウェーデン、チェコやオランダのファンなどの前でさ。とても上手くいってると思うよ。と同時にハンマーフォールはアルバムのバンドでもあるんだ。だからアルバムのフルコンセプトを聞いてもらえるのを楽しみに待ってるんだ。12曲が出てアルバムは完成するんだからね。
-ええ、目的を理解するには全体像を把握する必要がありますね。
J:そう、その通りさ!先週, セカンドシングル"One Against The World”をリリースしたしね。
-リスナーはアルバムで最も何を楽しむと思いますか?
J:多様性を楽しむと思うよ。これは多様であり、更に典型的なハンマーフォールのアルバムさ。とてもエネルギッシュな音楽の旅に連れて行ってくれるんだ。優れているのはハンマーフォールエネルギーだ。俺達が50歳近くになっても、いや実は50超えてるメンバーもいるけど(笑)今までやってきた以上に鮮明でエネルギッシュな音なんだ。だから、これは俺の意見だけど、本格的なHeavy Metalマスターピースだと思うよ。
-20年以上経った今、あなた方のサウンドは洗練されていて、ご自身でも楽しんでると思われますが、ファンももちろん、同様に感謝しています。
J:そう願ってるよ。俺達は演奏したい曲を書いてるんだ。もし他の誰かが書いても俺達は買うだろうって曲をね。それがオスカーと俺のやり方なんだ。全員を喜ばせることは出来ないからね。この場合、何か蜃気楼を追いかけ回すことにはなりかねるしね。バンドのチームはとても強力だと思う。プロダクション側については、完璧なセットアップも見つけたし、さらにそれが今回のアルバムにとって重要なんだ。全てはInfectedから始まった。あれは本当に評判が悪かった...アルバムのジャケットでジャッジされたんだ。
おかしな感じだった、"Oh, no! これはハンマーフォールのジャケットじゃない!これは嫌い!" ってね。でもSixx AMのJames Michaelをプロデューサーの1人につけたこのアルバムから始まったんだ。アルバム4枚連続でボーカルは彼についてもらってるんだ。Infectedの後、俺達は休暇を取って、ミキサーと共同プロデューサーにFredrick Nordstromを戻した。つまり俺達はチームってことさ。完璧だと思う。究極さ。1日目からダイアモンドを磨き続けていて、明るく輝いてるんだよ!笑
-絶えず磨かれて、目がくらみますね?
J:そうなんだよ!笑 40カラットとかかな!
-その通り!ではメインテーマの11枚目のアルバムDominionについて話してもらえますか?
J:とても色々あるなぁ。このアルバムは今までの10枚のアルバムとは違うんだ。アルバムかデジタルブックレットを買ったら、全曲の其々の序章を見ることができるんだ。ドアを少し開けて曲の内容を伝えるだけなんだけど。この曲が何の曲なのかを人に話すとき、彼らは迷子になる、彼らはあなたの意見で彼らの幻想を殺すことになる。俺は叙情的で大好きな曲がたくさんあるが、ある人は違うと言う。"何?何言ってるの?これはそれについての曲なんだよ!"ってな感じになるんだ。
ライティングについては...なんだろ...TVでやってたドキュメンタリーを見たんだけど、すっかりハマってしまったし、このドキュメンタリーから、何か書かないとって感じたことが始まりなんだ。例えば、"Never Forgive, Never Forget”は12時間やってたベトナム戦争のドキュメンタリー番組から出来た曲なんだよ。他の曲については、"Bloodline"は初めて北欧神話について書いたんだ。歌が俺に何か話しかけてきてるようだった。歌メロを書いてる時、"くそ、これはオーディンについてにするべきだ、アスガードについてにすべきだ"という感じだった。歌が俺に教えてくれたんだ。だから典型的なHeavy Metalの歌詞ではなくて、個人的な回想だと思うんだ。バラードの“Second To One,”のような曲は、自分より大事な誰かが出来た時、誰かに次ぐその時までそこには人生の重要性があるってことだね。
それがこの歌の文脈なんだ。最後の"And Yet I Smile"は自身の人生を反映させてる人の歌なんだ。俺達は人生の終わり際に、やらなかった事を後悔すると思うんだ。そう、とてもシンプルだけど、色々強調するのにとても重要なことだ。人生を通して打たれたり傷ついたとしても、全ての傷は物語を語っている、試行錯誤なんだ。それが人生の全て。もしあえてそうしないのなら、とてもつまらない人生だよね。もっと冒険するべきだ。
-それが、そもそも、特定のメッセージやサウンドを持たずに、貴方達を大きくした原因の一つだと思います。とても元気づけられ、インスピレーションを与え、やる気を起こさせます。そしてこれらのテーマはとてもよくリンクしていると思います。
J:クール!気に入ってくれて嬉しいよ!
-つまり、歌詞はどういったインスピレーションから出来てるのか、ですね。ベトナム戦争のドキュメンタリーはとても良いですね。
J:人生そのものってことなんだ。毎日、両目を開けていて耳も澄ましている。聞いてる...話が聞こえるんだ。とても本が好きなんだけどね。自己啓発の本と呼ばれてるものを読んだ。そうさ、時々、俺の考え方が分かるんだよね。時々、考えを変える時もある。歳を取ってくるとネガティブになるからね。変わるのは嫌いだよ(笑)だから本を読む必要がある。ドキュメンタリーを見て、映画を見て、子供がやることを見て、ただ休暇を取るんだ。心を開く必要がある、常に創造的であれ、ってことさ。
このアルバムはモットーがある、二つのね。最初の一つは"Goodは充分じゃない、Greatでなければならない"。そして二つ目はオスカーがBlizzard EntertainmentのSamwise Didierのアートワークからなんだけど。彼はオスカーに教えたんだ、"ABC! Always Be Creative!(常に創造的に!)休みの時も常に紙とペンを持て、ポータブルギターを持て!週末どこかに行くならギターを持ち込め"これがこのアルバムの大きな違いでもある、俺はそう伝えるべき事なんだ。
-明らかに効果が出ていますね。
J:そうなんだ!事実、Goodでは充分じゃないんだ、Greatでなければならない。過去、特に俺がボーカルメロディを書いてる時には当時良いメロディってことはないって時もあった。だから今思う、"お前はシンガーだろ、スタジオでは臆病になるな、やるんだ!"それで、メロディを可能な限りどこでも試せる時間を持たないとって感じたよ。最終的に究極に高いキーになったけど、でも歌えてるんだ。俺は高所恐怖症だったんだね。
-貴方は本当に克服しましたね。ドミニオンを数曲聞きましたが、どれほど高い事か!
J:ほんとに!笑 とりあえずやってみたよ!笑 考え過ぎないようにして、とりあえずやる!
-人生を通して得たソリッドなスローガンですね。バンドとして、貴方自身として、Built To Lastからの進化をこれから聞く予定でしたが、でもこのアルバムは明らかにとても効果があったようですね。
J:そうだね、主に違うのは、10枚目までのアルバムは全く同じ方法でやってたってことなんだ。俺達は6〜8ヶ月間作曲して、スタジオ入って、アルバムをリリースして、ツアーに出る。それから振り出しに戻るんだ。何度も何度も同じ事を繰り返すんだ。オスカーは彼のスタジオで家で働くんだ。俺も自分のスタジオで家で働く。俺達は実は会ってるんじゃなくて、ファイルを送りあってる。初めはデモテープを送ってた、それからCDを送ってた、今はデジタルだけどね。
でも、長くなるんだけど、Built To Lastはバンドとしての勢いを見つけたんだ。北米に行こうと決めたからね。6.7ヶ月前、俺達は北米に行くことは諦めていた。でも今はハンマーフォールを本当に信じてくれる人達を見つけた。だから俺達には新たな境地を開く可能性があったんだ。ソングライティングを延期するべきだったし、レコーディングやアルバムリリースを延期するべきだったんだ。
ソングライティングの途中でツアーに出たからオスカーはポータブルスタジオを持ったし、突然クリエィティブになったり、以前にはなかったよ。ステージでは一緒に良い時間を過ごして、とてもポジティブになって、めちゃくちゃエネルギッシュだ。このエネルギーをツアーバスに持ち帰って、ソングライティングに落としていった。そして俺達がステージで見つけた勢いと全てのエネルギーは、ソングライティングにダイレクトに入ってったよ。主な違いやその理由は、とてもエネルギーがあるって事だよ。
-すごく、よく分かります。ライブが終わるととても興奮しています。貴方達は一緒に戻るから、炎を燃やし続けるのですね。
J:その通り!1,2杯のビールを掴んで、やる事をやるだけさ。
-とてもリラックスした環境ですね。貴方達が一緒にいると、突然、巨大なクリエィティブが爆発する、と。
J:ファイルで送り合うようになってからでも、俺たちはバンドとして繋がってるんだ。俺達はステージを降りても楽しんでいるし、そしてそれがまた重要なんだよ。ハンマーフォール はステージ上でベストミュージシャンであるべきだとは思わない。俺達はユニークなものも生む。社会的な部分ではとても重要だと思うんだ。
-音楽を作るのが好きな限り、お互いに楽むべきであるし、一緒に楽しんで、エンジョイして、家族みたいですね。
J:その通りだよ!ショウは一日2時間なんだ。更に22時間暇つぶししないとだな(笑)皆と付き合いが楽しいってのも良いことだよね。
-ツアー中は、貴方自身はどのように楽しみますか?または、楽しませますか?
J:前とは違ったんだけど、、俺の問題だと思うんだけど、俺はシンガーだからね。"OK。みんな、俺は気楽にやりたい、休みたいんだ。ショウの為に良い状態にしたいんだ"って感じだった。そのあと16年経ってから俺たちは休暇に入った。俺は友達に話したんだ、『6回世界を回った、君にしたら夢のような所もね。でも俺は飛行場に行って、ホテルに行って、会場に行った、それだけなんだ。もっと冒険が必要だよ。もっと人生を生きるってことが必要だ。』だから決めたんだ、ツアーでは毎日何かをする。小さい事をね。
だからそいつらに聞いたんだ、俺達が休暇を取ってた時だ、『もしよかったら俺の小さな旅や冒険に付き合ってくれないか?』って。答えは『ああ!もちろんさ!』だったよ。例えば、ドイツのケルンではチョコレート工場に行った。そんなことをするんだ。チリの葡萄畑に行って、ワインのペアリングを楽しんだし、食べ物も沢山食べた。たくさんランニングもするんだ。俺が命名したサイトランニングをしてる間も俺達のベースプレイヤーも一緒に走ってくれるんだ。靴を履いて、地図を確認して、街で迷う。LAでは、レンタカーを借りたし、そこからラスベガスに行った。Journeyを見て、パーティをして、次の朝にダラスに向かった。それからライブをやった。そういう事をする時だったし、クレイジーになって、楽しむ時だったんだ。
-とても楽しんだようですね、ホテルや飛行機よりもはるかに良いですよね。特にサイトランニングは。
J:そうだね!でも残念ながら今の俺の足は悪い状態だから走ることは許されてないんだけど、でもこの9-10月に北米を回る時はまた走り始める予定だよ。
-ツアーでのベストな経験は何でしたか?
J:レンタカーを借りた時かなぁ、アリゾナでステージ裏で待ってたんだ。ステージを降りて、シャワーをサッと浴びて、車に乗り込んで、フラッグスタッフ市へ向かった。モーテルを予約して4時間ぐらい寝た。グランドキャニオンに登った。俺はエクセルガイで、物事を行う時には全て計算するんだ。そこに着いた時、時計を見て言った、『OK皆、このグランドキャニオンで、カメラで写真撮って、セルフィ撮って、観光する時間が10分ある。Journeyとのミーグリのためにベガスに行かなきゃ。』俺たちは写真を撮って、人にも撮ってもらって、車に乗り込んで、そのままベガスに向かった。ショウも見たよ。全てが完璧に計画通りだったんだ。あれが今までで一番の旅行で、最高の経験で、ツアー中の一番の出来事だ。
-一緒にプレイしたバンドはどうでしたか?何か好きなバンドはありますか?
J:俺達はいつも孤独って感じのバンドなんだ。一緒に遊んでも自身を保つ。いかなる理由でも他のバンドと合うことはなかった。何故か分からないけど、それがまた変わったんだ。Flotsam & Jetsamがサポートとしてついてくれた北米ツアーが一番最近だけど、彼らほど俺たちに近づいたバンドはなかった。日々彼らと話し、生涯の友達になったみたいだった。ほんと良いなぁって感じたよ。今までで一番良かったのはDeathのChuck Schuldiner だよ。本当に親密になったんだけど、残念ながら彼は3年前に亡くなってしまった。本当に残念だ。たくさんの素晴らしいバンドにも会ったよ。Deap Purpleとかも奇妙だったよ。短いツアーの一つだっけど、"Deep Purpleのサポートをやってくれるかい?"みたいな感じでね。まじかよってね。まぁでもやっぱりFlotsam & Jetsamかな、彼らも素敵だよ。
-そして、20年以上経った今、あなたのキャリアの中でのハイライトは何ですか?
J:これをまだやってる事だよ。デビューしてから22年、バンドは更に長く続いていて、ここに座って最も新鮮なアルバムについて話している、22年後に出すアルバムについてね。これこそがキャリアのハイライトさ。
-残念ながら最後です。ハンマーフォール は、ドミニオンと一緒にどこに行きますか?
J:地獄へ真っしぐらさ!(笑)来週全てを発表する予定さ。(取材当時は2019年7月27日)俺たちがやる事をね。特にドイツ、チェコ、そのほかの場所にも。実際には既に会場に足を踏み入れ始めてるんだ。もっと大きな会場やエリアにね。このアルバムは次に行くべき他のエリアへのステップアップを助けてくれる。たくさんのことを得て、本当にそれに値するリスペクトをしてね。特に80年代だな。ハンマーフォール のようなバンドが好きじゃない人もいると思う。でも過去数年間で物事は変わったんだ。そして、このアルバムでもね。これは、ハンマーフォールここにありっていう内容になっているんだ。そして俺達は未来に託すことのできるバンドだ。そう願ってるよ。ヘッドライナーと呼ばれるバンドが無くなる時、まもなくヨーロッパのフェスティバルには大きな変化があるだろうね。皆年取ってるからね。今年の夏、少し夏フェスに参加した、毎年ヘッドライナーになるのは毎年アメリカのバンドなんだ。もっとヨーロッパに注目すべきなんだ。ヨーロッパでも良いヘッドライナーはいるよね。Sabatonのようなバンドがとても良いと思うんだ。彼らは多かれ少なかれ全てのテリトリーで動いてる。彼らは本当に未来のためのバンドだとおもう。ステージでのショウとなるとね。本当良いショウをするんだ。
-読者に何かお願いします。
J:是非、時間を取って、アルバムを聴くチャンスを作ってほしい。このアルバムを好きな人もいるし、嫌いな人もいるだろうね。嫌いな人はたぶんハンマーフォール はあなたには合わないってことだろう。それだけだ!U.Kでのショウもあるんだ、もうすぐ発表するよ!
-今日はお時間頂いて本当にありがとうございました!
J:いえいえ、ありがとう!良い日を!